Daft Punk
Daft Punkとは
Daft Punkは、フランス出身のエレクトロニック・ミュージック・デュオです。メンバーは、トーマス・バンガルテル(Thomas Bangalter)とギ・マヌエル・ド・オメン・クリスト(Guy-Manuel de Homem-Christo)の2人で、1993年に結成されました。
彼らの音楽は、ディスコ、ハウス、エレクトロニック・ミュージックなどを融合させたサウンドで、フレンチ・ハウスと呼ばれるジャンルを確立し、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの世界で大きな影響を与えています。
彼らの代表曲の一つである「One More Time」は、2001年にリリースされたアルバム『Discovery』からのシングルで、彼らの代表的なサウンドであるダンス・ミュージックの枠を超え、ポップなメロディに乗せたキャッチーな曲として人気を博しました。
Daft Punkの由来
2人は元々、現在Phoenixのメンバーである同郷のローラン・ブランコウィッツ(Laurent Brancowitz)とDarlin’(ダーリン)という3ピースパンクロックのユニットとして活動し、コンピレーション・アルバムにも参加していました。
彼らの楽曲を聴いたイギリスの音楽誌が紙面で「a daft punky thrash」と酷評。2人はこれを気に入りユニット名にしたそう。
Daft Punkのアルバム代表作
Homework (1997)
収録曲:
1.Daftendirekt
2.WDPK 83.7 FM
3.Revolution 909
4.Da Funk
5.Phoenix
6.Fresh
7.Around the World
8.Rollin’ & Scratchin’
9.Teachers
10.High Fidelity
11.Rock’n Roll
12.Oh Yeah
13.Burnin’
14.Indo Silver Club
15.Alive
16.Funk Ad
Discovery (2001)
収録曲:
1.One More Time
2.Aerodynamic
3.Digital Love
4.Harder, Better, Faster, Stronger
5.Crescendolls
6.Nightvision
7.Superheroes
8.High Life
9.Something About Us
10.Voyager
11.Veridis Quo
12.Short Circuit
13.Face to Face
14.Too Long
Human After All (2005)
収録曲:
1.Human After All
2.The Prime Time of Your Life
3.Robot Rock
4.Steam Machine
5.Make Love
6.The Brainwasher
7.On/Off
8.Television Rules the Nation
9.Technologic
10.Emotion
Random Access Memories (2013)
収録曲:
1.Give Life Back to Music
2.The Game of Love
3.Giorgio by Moroder
4.Within
5.Instant Crush
6.Lose Yourself to Dance
7.Touch
8.Get Lucky
9.Beyond
10.Motherboard
11.Fragments of Time
12.Doin’ It Right
13.Contact
Daft Punkの代表曲
Daft Punkの数々の名曲、大ヒット曲を紹介していきます。
アルバム『Homework』より
Da Funk
「Da Funk」は、独特なグルーヴ感と重いベースラインが特徴的な楽曲です。ビートのタイミングや、シンセサイザーの音色など、全体的に暗くて硬派な雰囲気を持っており、まるでアナログで制作されたかのような生々しさが魅力的です。また、楽曲の中で登場するシンセサイザーやギターのフレーズが、とても印象的で耳に残ります。
Around the World
「Around the World」は、シンプルながら躍動感あふれるリズムが特徴的な楽曲で、その名の通り、曲中に繰り返し現れる “around the world” のフレーズが、まるで世界を旅するかのような感覚を与えます。曲中で使われるフレーズが短くシンプルながら、非常に洗練された構成で、その独特なグルーヴ感に心を奪われるファンが多いです。
アルバム『Discovery』より
One More Time
「One More Time」は、無限に繰り返されるフレーズ「One More Time」とユーロディスコの要素を取り入れた、彼らの代表曲の一つです。この曲は、誰もが一緒に踊りたくなるような楽曲として、2000年代前半のクラブシーンで広くプレイされ、今でも多くの人々に愛され続けています。
Digital Love
「Digital Love」は、ギターのリフとシンセサイザーのサウンドが融合したダンサブルなトラックで、明るくポップな曲調が特徴的です。また、同曲は松本零士氏のアニメ「インターステラ5555」の挿入歌としても使用され、その映像との相乗効果もあり、より多くの人々に親しまれる曲となりました。
Harder, Better, Faster, Stronger
「Harder, Better, Faster, Stronger」は、驚くべきボーカル処理とリズミカルなビートが特徴的なトラックです。この曲は、デジタル音源を駆使して音楽を構成するDaft Punkの音楽的スタイルを代表する曲として知られています。また、この曲はサンプリングされることも多く、数多くの楽曲に影響を与えています。
アルバム『Human After All』より
Robot Rock
「Robot Rock」の魅力は、そのヘヴィなビートとロボティックなサウンドです。曲が進むにつれて、より複雑なリズムに変化していきます。この曲は、Daft Punkがいかにエレクトロニックミュージックのシーンに貢献してきたかを象徴する曲と言えます。
聴きどころは、曲がスタートした瞬間からダンスムーブが自然に出てくるような、強烈なビートです。また、曲中盤にかけてのボーカルサンプルが耳に残るでしょう。
Technologic
「Technologic」は、メカニカルなサウンドと、歌詞のキャッチーさです。曲は単純なリズムに乗せて進んでいきますが、それが逆に聴き手の耳に残りやすい効果を生み出しています。
聴きどころは、曲の始まりから「Buy it, use it, break it, fix it」というフレーズが繰り返されるところです。この部分が何度も繰り返されることで、曲のリフレインのような役割を果たしています。
アルバム『Random Access Memories』より
Give Life Back to Music
「Give Life Back to Music」は、ギターのリフと、グルーヴィーなベースラインにあります。また、この曲のサウンドは、70年代のディスコサウンドを現代的なアレンジで再現したもので、非常にクールでダンサブルな曲に仕上がっています。
聴きどころは、曲の冒頭から流れるギターリフと、曲の中盤に現れるディスコのテイストを感じさせるストリングスのフレーズです。また、ボーカルのフックが非常にキャッチーなので、曲全体が頭から離れなくなることでしょう。
Get Lucky
「Get Lucky」は、2013年に発表された楽曲で、フィーチャリング・アーティストにはPharrell Williamsが参加しています。この曲は、ディスコやファンクなどの要素を取り入れた楽曲で、非常にポップでダンサブルな曲調が特徴的です。
「Get Lucky」の魅力の一つは、その爽やかなメロディーにあります。Pharrell Williamsのボーカルによるフックや、Daft Punkのシンセサイザーによる楽曲の主要なメロディーが、非常にキャッチーで耳に残ります。また、曲の進行に沿って徐々に構築されるビートや、エレクトリック・ギターのリフなど、音楽的な要素も魅力的です。
「Get Lucky」は、歌詞にも注目が集まります。歌詞は、パーティーやダンスフロアで過ごす人々の様子を描写しています。特に、フックで繰り返される「We’re up all night to get lucky」というフレーズは、人々が夜通し踊り続け、自分たちの人生を楽しむ姿を表現しています。
「Get Lucky」は、Daft Punkの代表曲の一つであり、グラミー賞を含む多くの音楽賞を受賞しています。ダンスミュージックやポップミュージックが好きな人には、必聴の曲といえるでしょう。
まとめ
2021年2月22日に、Daft Punkは公式サイトを通じて突然解散を発表しました。
解散の理由は明らかにされていませんが、長年にわたる音楽活動の中で「Daft Punk」としてやりたかったことをすべて叶えてしまった、が解散理由としてもっとも有力です。
彼らは約28年にわたる活動期間中、数々のヒット曲を世に送り出し、通算で6度グラミー賞を受賞するなどダンスミュージック界を牽引する存在となりました。彼らの音楽は、その革新性やクリエイティブなアプローチによって多くのファンを魅了し、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。
解散発表から2年公開されていなかったMVが公開
彼らの最後のアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』が今月で10周年を迎えます。この記念に、『ランダム・アクセス・メモリーズ (10th アニバーサリー・エディション)』が発売されました。さらに、未発表音源も含まれています。
Infinity Repeating (2013 Demo) (feat. Julian Casablancas+The Voidz)
ジュリアン・カサブランカス+ザ・ヴォイズが参加し、作られたデモ曲『インフィニティ・リピーティング』のミュージックビデオが解禁されました。このビデオは、ウォーレン・フー氏が監督し、Partizan Studioが制作しています。ペラペラ紙をめくると動くアニメーションから始まるスタイルで、地球上の生物が進化して人間になる過程と同時にアニメーションも進化していく様子が描かれています。
このビデオは非常にシンプルですが、見入ってしまうほど魅力的で、最後が最初につながるようなループ構造となっているため、何度も見たくなってしまう素晴らしいMVです。
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